その人らしさを求めて

医療の取り組み

老健は病院と自宅の中間施設として、医療機関での治療が安定し、在宅生活または継続した施設生活が維持できるように多職種がサポートする場所です。

褥瘡(床ずれ)や慢性的な皮膚疾患処置、高齢や疾患から生じる低栄養者の栄養改善、重大な腸疾患へつながる便秘へのケア、そして複雑化した薬剤管理があります。

例としては
一人暮らしの中での内服管理ができる方法を、ご利用者に応じて相談、工夫します。

24時間の生活の中で、医師・看護師・介護士・栄養士・リハビリ・相談員がご利用者を中心に生活動作や体調の変化を共有し、ケア方法を検討、実施しています。
ポリファーマシーへの取り組み
特に、近年「ポリファーマシー」=「多剤処方による弊害」への取り組みにおいて、老健が大きな役割を持つことから、平成30年4月から、在宅医との「かかりつけ医連携薬剤調整加算」が算定されることになりました。

高齢者は複数の疾患を持つことが多く、多数の科にかかり、同様の薬剤の重複や、飲み合わせにより体調を崩す、転倒の原因となる等のケースが報告されています。
服薬カレンダーを使用し、1週間分を看護師がセットします。
老健に入所中の期間で、いろいろな職種の視点から服薬への情報を得、施設医と在宅医の減薬同意や調整のプロセスをもって、多剤処方による弊害を見極める場所となります。

この取り組みは始まったばかりであり、今まで以上に近隣の開業医の先生、地域医療を担う総合病院の先生方へ理解をいただき、連携、協力を進めていきたいと思います。

ご利用者とご家族が安心して、施設生活を送り、在宅や次の施設での安心した生活の維持に向けて、切れ目のない支援を目標にしています。